アフリカ・ガーナの旅 MY DREAM

photo 4What is your dream?  あなたの夢はなんですか? と聞かれたら、私ならなんと答えるだろう?

小さい頃よく 私の母(キャンプグランマ)YOSHIKOさんが私に語っていたことをふと思いだす。

世界の中で、特にアフリカではごはんも充分食べられない子供達がたくさんいるの、あなたは何も考えないで出てきたものを食べることができる、でもそうじゃない子供達がたくさんまだまだいるの。だから食べ物を無駄にしたり祖末にせず、出された食べ物は最後まできちんと、そして感謝をして食べること、というのが口癖(くちぐせ)だったYOSHIKOさん。

そしてYOSHIKOの夢は、看護婦さん(今は看護士さん)か離島の学校の先生になりたいとずっと思っていたそうだ。そんなYOSHIKOさんの言葉を今回のアフリカの旅先で思い出した。訪れたのは日本ではチョコレート、そして1000円札肖像になっている野口英世先生で有名なガーナ。

photo 1なぜガーナに行けることになったのか、、、今年の初め、友人の紹介で、とっても素敵な女性YUKARIさんと出会うことができた。彼女は日本の大学を卒業後、外務省に就職。就職中に、ニューヨークのコロンビア大学院に通い今年5月に卒業。今はガーナの日本大使館に勤務している。その彼女が以前、ガーナの北部、ボナイリ村でインターンをしていたときに、村の人たちがとてもよくしてくれたことをきっかけに、その彼女の感謝の気持ちを示すべく幼稚園"MY DREAM" を建ててしまったというものすごい行動力の持ち主。

光輝く20代後半の彼女と出会ったときに感じたこと、それはきっと将来ガーナと日本を、ガーナと世界をつなぐ大切な役目が備わった女性だなという直感。そして、すっかり彼女にすっかり魅せられてしまった私は、なんとしてもガーナに行って彼女の"MY DREAM" を見たい、子供達と会ってみたいという気持ちでいっぱいになった。

そしてこの10月、念願叶ってガーナへ1週間滞在することができた。これはすべて彼女のお陰。そのきめ細やかなアレンジと無駄のないスケジュール、いろいろなガーナの顔を見ることができた満腹感たっぷりの旅。

ガーナのアクラという街は、私の想像を超えて安全で、なによりも出会う人々がとっても親切で穏やかなやさしい人たちばかり。ただ海岸沿いの街の貧しさや奴隷制度の歴史を語った資料館には、かなりショックを覚え涙が止まらなかったけれど。

photoそのアクラから小さな飛行機に乗って1時間、北部の街タマレに到着。そこから車で45分、でこぼこ道を通ってボナイリ村へ。空がとても広く真っ青で、地平線がくっきりと見渡せる広大な大地に立ち、地球からみたらなんて自分はちっぽけな存在なのだろうと感じる。そのボナイリ村で出会ったMY DREAMの子供達、きっと300人は超えていたと思う。

広間に集まって自己紹介。最初はちょっとおっかなびっくりで私たちを見ていた子供達も、ミステリオの合い言葉”ワイワイ、がやがや”をすぐに覚えてくれ、すっかり仲良しに。一緒にニューヨークから行ったお友達とそのご両親が持ってきてくださった日本の駒、竹とんぼ、サッカーボールや縄跳びで元気に遊ぶ子供達。ずっと後をついてくる子供達や、ずっと私の手を握り続ける子供達、一生懸命片言の英語で話しかけてくる子供達と、たった二日間だけ過ごしたにも関わらず、最後お別れの時には胸がキューンとなってしまった。

村の長老、酋長さんの応接間(とはいえ、作りは土でできたきのこの形をしたお家)にお招きをうけじっくりお話をする機会もいただいた。酋長さんには二人の奥さんがいる、そしてその子供の数は15人。その中には、村を去り海外で勉強している子供達もいるという、とても教育熱心な彼だった。これからの時代は教育がとても大切になる、だからこそ英語を子供達に学ばせ、もっともっと世界を見てほしいと、なんともご立派な酋長さんだこと! 村のお食事(とうもろこしのご飯、ほろほろ鳥のゆで卵、豆のスープ)もいただくことができた。

どこまでも続く広い広い農園、牛、鶏、ヤギがそこいら中歩きながら、それはよく働く女性たちの姿を目の当たりに見ることができたのも、貴重な経験だ。幼稚園の授業参観では、一生懸命英語の文章を反復しながら覚える子供達の姿がまぶしかった。

photo 2お風呂に毎日入れるわけでなく、洋服をきちんと着ることや靴をはくという習慣がなくても、たくましく生きる子供達。衛生上の問題や排水の問題など、まだまだ数えきれないたくさんの問題はあるものの、何もないところから生まれるある意味非常にシンプルな幸せ感や 何もないからこそ助け合う姿は、とても新鮮に私の目に焼き付いた。

アクラの街に戻った後、政府が経営している孤児院にも訪れることができた。その子供達一人一人の目はキラキラと輝き、私たちを迎えてくれたあの最高の笑顔が忘れられない。

教育を全く受けることなく育った環境だったからこそ、自分の子供達には最高の教育を受けさせたいと一生懸命働くドライバーのRICHARD。そのために は独学で英語を勉強すれば、少しでもよいお給料をもらえると、毎日一生懸命英語の勉強をし続ける彼のMake A Difference。

村の人たちへの恩返しを、という気持ちから幼稚園を建てるプロジェクトを立ち上げたYUKARIさんのMake A Difference も普通の人にはなかなかまねのできないこと。

photo 1まだまだ限りない可能性をたくさん秘めたガーナの底力をひしひしと肌で感じた1週間。この1週間を通して、今まで感じたことのなかった、このワクワク感は一体なんなのだろう、と思う。

それはきっとこの滞在中に出会った人たちすべてが、それぞれの Make A Differenceを精一杯実行しているから、その彼らの力が計り知れない原動力になっているのではないかと思う。

My Dreamで勉強する子供達の夢が、将来たくさんたくさん叶いますように、、、、、!

またいつか行くぞ、ガーナへ。

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